情報を制するものは勝負を制す

先日浅草の酉の市に行ってきました。

そこでビックリしたのが長者の列。

こんな長い行列に並んだら一体何時間かかるんだ!と冷や汗をかいていたのですが、

同行していた連れが「これ並ばなくてもいいんだよ!」と言うのです。

「はっ?!」と思いながら長者の列を横目にどんどん歩いていき、出店の通りをすり抜けていくとお参りのとこまで超時短で行けたのです。

こんなルートがあるのか!とビックリしながら、なんか悪い事しているような気もする。

ただしかし、別に規制された道を無理やり通って行っている訳ではなく、至極自然にそのルートはあるのです。

つまり、このルートを「知っている」か「知らないか」の差なのです。

この情報を「知っている」か「知らないか」で大量の時間ロスを防げたのです。

この時強く心に思ったのが、

「情報を制するものは勝負を制す」

と自然にこの言葉が出てきました。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」

という孫子の言葉をご存知でしょうか?

これは「敵の実情と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負ける心配はない」
という事です。

これはビジネスでも非常に重要なことです。

敵、つまり競合についてよく分かっていれば、競合が弱い部分をつける。

そうすれば、差別化を図れるので、自分のビジネスの優位性が高まる。

それから、自分の事、自分のチームを理解しているか?

自分の事は自分が1番分かっていると思っていませんか?

しかし、自分の事を正確にジャッジ出来る人は少ないです。
どうしても甘いジャッジに意図せずなるものです。

これは人間の本能に近いものだと思います。

自分の弱点、自分のチームの弱点を知り、更にどこが突出して強いか、という事を自覚する必要があります。

そして、強みを更に強くしていくことが勝利への肝になってきます。

この言葉には続きがあります。

彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し

これの意味は「敵の実情を知らず、味方のことだけを知っている状態では、勝つこともあるが負けることもある。
そして敵のことも味方のことも知らなければ、必ず負けてしまうだろう。」

これを逆説的に普段から意識してみてください。

売上が上がったり下がったり不安定ならば、競合の事をもっと調べてみてください。

価格調査や新製品の情報、セールやジョイントなどの売り方などです。

全然売上が上がらないのであれば、競合の事はもちろん、自分の事(自分のチーム・自分の製品)をもっと解析してみてください。

そもそも顧客ニーズがないのかもしれませんし、本当に必要な人に自分達の情報が届いていないだけかもしれません。

自分達の強みが分かれば、それをもっと伸ばすようにした方が分かりやすく必要な人達に届くと思います。

そして、

普段から情報収集を習慣化してください

世の中は常に進化しているので、普段から競合や参考になる重要人物の発言にアンテナを貼っておく必要があります。

それにはSNSが非常に役立ちます。

twitterやfacebookなどで競合企業や社長・経営者などをフォローして毎日チェックすることを習慣化しておくのです。

朝起きて新聞を読むがごとく、チェックしてください。
新聞を読めと言っているわけではありません。

スマートフォンやタブレットでアプリをダウンロードしておき、twitterやfacebookはもちろん、競合や重要人物達が書いているブログは必ず目を通してください。

ブログをまとめて読むのに大変便利なWebサービスやアプリケーションがあります。

例えば、

スマホ用のアプリもあります。

こういったツールを使いながら普段から情報収集することが、ビジネス上でも大変重要になってきます。

ヒンズー教の経典に書かれている、野球選手の松井秀喜さんや野村監督などもよく引用する下記の言葉は真実だと思います。

心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

「心」は今変えられます。

マインドセットという言葉がよくビジネス用語として使われますが、まずはこの

「心=意識」を変えることから全ては始まるのではないでしょうか?