ファーストビューの大切さ、人の脳はどのくらいの時間で良し悪しを判断するのか?

Webサイトデザインでよく耳にする「ファーストビュー」という言葉。

日本語にすると第一印象。

Web業界でなくとも使われる言葉かと思いますが、Webだとページにアクセスして表示される1番始めの画面のこと。

なぜこの「ファーストビュー」が大切なのでしょうか。

それは脳科学的に証明されています。

そのWebサイトが魅力的かどうかを判断するのにどのくらいの時間がかかると思いますか?

数秒?

それとも1分以内?

魅力的かどうか判断するのにかかる時間はなんとたったの50ミリ秒、すなわち20分の1秒なのです!

1秒もかからない!!!

これはカナダのカールストン大学の脳科学研究チームが実験をした結果です。

さらに興味深い結果も出ています。

50ミリ秒で感じた視覚的魅力度は、その後しばらく閲覧した後の印象と大いに相関していた
視覚的魅力度は、そのウェブサイトが興味深いか否かか、わかりやすいか否かといった、ほかの要素とも大いに相関していた

見た途端にすぐ離脱してしまう可能性も高いですし、いまや「Webサイト=企業や個人の顔」になっているのでその企業や個人の信用や信頼にも関わる非常に重要な事なのです。

第一印象はこうして記憶に刻まれる

研究者は確証バイアスが働いて第一印象のパワーを補強しているのではないかと考えました。

われわれの心は、いったんある意見を形成すると、それに合致する情報を疑いもせずに受け入れ、相反する情報は否定する。

例えば、宗教観や政治観など、長年抱いてきた信念は、確証バイアスが最も強く作用している。

自分の信念に反する事実には片っ端からケチをつけたり否定したりするはずだ。

つまり、Webサイトを閲覧する際も最初の何分の1秒で形成された外観に対する意見が、そのまま閲覧者の意識に影響を及ぼし続けるらしいのである。もし最初の印象が良ければ、少しぐらい欠点があっても気にしないでもらえる。

逆にパッと見が気に入ってもらえなければ、いくら時間が経過してもその印象を覆すことは難しい。

ですので、Webサイトを制作する際にはファーストビューを必ず意識して作ることがマストかと思います。

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